佐藤獣医師
- On: 2011年 12月 28日
- By: 佐藤獣医師
佐藤です。師走ですから獣医師も走ります。
私を含め獣医師ブロガーの筆が止まりがちですが、まぁいろいろありまして…今しばらくご勘弁願います。
例年、年の瀬になると気が焦るのか、去勢手術や繁殖治療の往診依頼が目立ってきます。庭先で毎年同じようなやりとりが、、、
F「正月前に去勢を済ませんなら」
→ V「(子牛が)太てぇな~、こりゃ先月分じゃが!」 → F「忘れちょったとよ~」
F「こん親牛がまだ種入れとらんかった。今年中に1回で持つご、良かんべしっくいやい(一発で受胎するように治療してよ)」
→ V「(また無茶なコトを…)しっかり祀りやいよ!(馬頭観音さまにお願いしなよ)」
これも人間味ですかねー?
私の勤務する野尻町ではこの時期、商工会挙げてのイルミネーションが目を引きます。色とりどりの電飾、新旧無数のキャラクター、丘そのものを飾った大作、わき見運転防止の看板まで!
昨年までは国道沿いの作品を車から眺めるだけでしたが、夜間往診中、身近なところに穴場を見付けました! 本線から20mほど入った「野尻庁舎」です。知ってるって?
昼はご覧の通り↓
こちらが夜の顔

素直にキレイでしょ? 地元の人も寝巻きのまま見学に来てました(笑)。
町興しとしての特効性は大きくないかも知れませんが、地道な取組みによる地域の一体感がイイですね。
畜産分野も負けず劣らずまとまって、勢いのある生産者が目立ちます。
野尻に来て初の年越し、2012年は彼らの期待にさらに応えられる獣医療を模索していきたいです。
- On: 2011年 11月 15日
- By: 佐藤獣医師
どうもご無沙汰スイマセン、佐藤です。
我々の産業動物業界、秋は学会/セミナーの出張シーズンです。
次から次へと、さすがにガス欠気味です。平穏な日々までもうチョイ気張りましょ。
それでも何処其処しゃしゃり出て行った収穫は大きく、やっぱり臨床の世界が好きなんだなと、再度実感しました。
10月末、熊本での家畜診療等技術九州地区発表会(長い!)では、個々の研究報告もさることながら、北海道NOSAIの三木渉先生による講習にとてもインパクト受けました。
内容の中で感動したのは局所麻酔の重要性、硬膜外麻酔の有効性について。
当組合も手術件数は多く、特にホルより気性の荒い黒毛和牛でルーティン化できれば、
人も動物も楽に手術に臨めるハズです。
近年は大動物分野においても女性獣医師の活躍が目立つようになり、
危険を承知の上での処置や力ずくでの診療を見直す風潮にあります。
あるいはアニマルウェルフェアの観点から、
家畜に対しても適切な疼痛管理が求められる時代に突入し、とてもタイムリーな話題でした。
それからつい先日、
バイエル薬品大動物シンポジウム2011にも初めて出席させてもらい、
1泊2日の東京出張。名前のとおり、臨床獣医師に対してマーケティングを目的とした会ですが、
実際の内容はそんな安いイベントではありません。北海道から沖縄まで、
会場を見渡した感じでは100名くらい集まったでしょうか。
臨床でバリバリやっている獣医師の話はどれも現場的で、とにかく熱い!
久々の再会あり、新しい出会いあり、臨床家としてのネットワークがまた一段と広く太くなったと思います。

正直、抗菌薬の分野は苦手で、できれば他の先生のオイシイところを頂きたいのですが、
自分の研究テーマ(生産型発育不良)においても、いずれ疾病コントロールまで突っ込まないとイカンわけで…、
スキルアップのためにもこの流れに乗ってみたいと思います。とりあえず臨床試験しますかー!
N井さん、またサンプルよろしく。
パ・リーグCSでSB杉内投手が見せた悔し涙、
ザックJAPAN、女子バレーでのブラジルからの大金星、
某バラエティ番組でのトライアスロン挑戦など、最近は日本を熱くさせる話題が続きます。
やり方は違っても、我々臨床家も負けません。
TPPが何ね!
日本の畜産、大動物臨床、「熱クナレ!」
- On: 2011年 9月 01日
- By: 佐藤獣医師
佐藤です。
朝夕涼しくなってサンマとキ○ン秋味の季節がやってきましたね~。
濃い味のビールはあまり冷やしすぎない方が好きです。
前フリ通り、今度は宮崎県下のNOSAI診療獣医師講習会があり、自分も発表演台に立ってきました。会場の連合会家畜臨床研修センター(新富町)に着いて、プログラムを初めて目にしたところ、ありゃま3番目、意外と早いじゃん!
脳活(少林寺拳法の圧法のひとつ)いれて集中、集中・・・。
今回はやや欲張りすぎて、何回リハーサルやっても制限時間ギリギリだったという緊張感を引きずったまま、イザ本番。
ひたすら喋り続けて「ご静聴ありがとうございました」のくだりで、
目の前にちょうど10分のランプが点灯した時には鳥肌立ちました!
無事終了し、堀井教授の審査講評ではイタイ所を指摘されましたが、
何とか10月の九州地区に選ばれました。大手を振って馬刺しだー!
ヤフーーー! ・・・失礼。
翌日は知る人ぞ知る、動物衛生研究所の津田知幸先生を招いての口蹄疫に関する講演がありました。
新燃岳や東日本大震災など、確かに自然災害の被害は甚大ですが、宮崎ではやはり、未だに口蹄疫なんです。臨研センターへの行き帰り、終息から1年経ってもなお、空いている畜舎が目立ちました。あの時の被害をただの教訓で終らせないためにも、定期的にこういった専門的な話題に触れる機会が必要です。
講演/ディスカッションを通して、津田先生の知識の深さ、言葉の一つ一つに責任を負う姿勢に感嘆しきりでした。その道のプロというだけではあのオーラは出ません。
質疑応答の中である先生が、「もし昨年の4/20に戻って、津田先生が現場で陣頭指揮を執っていたら、もう少し変わっていたかも知れない」と訴え、まさにそういった期待を抱かせるに充分な内容でした。
アジアでの食肉需要が高まり、グローバル化の進んだ今日、もはや海外伝染病は対岸の火事ではありません。もし明日、日本の何処かで発生しても宮崎と同じ轍を踏まないよう、われわれ獣医師は何をすべきか覚悟ができているハズです。
新しい日本のトップの目は現場に向いているでしょうか? 今こそ国も自治体も行政も、NOSAIをはじめとする関係組織も、現場も役職員も、ぜひ同じ視点で、同じ歩幅で、同じ地ベタに立って下さい。農業なくして人は生きられないのですから。