第15回村上眞一さん 第15回村上眞一さん

スタッフ総動員で助産にあたる。子牛は無事に産まれました。

農業法人株式会社トモエ代表取締役 村上眞一さん

野尻町出身。高校を卒業後、昭和48年4月に淵上組に入社する。
その後、建設業一筋で仕事に邁心。平成11年に同社の専務に就任。
平成19年に㈱トモエの代表に就く。現在繁殖和牛64頭。
「トモエ」は母体である「淵上(組)」の家紋が三つ巴(ミツドモエ)
であったことに由来する。

サブプライムショック移行、景気はさらなる低迷を続けています。地域経済を支える
商業・工業・観光・そして農業。最近、これらの連携により各農業のノウハウを生かした動きが
活発化しています。今回は野尻町の淵上組(代表=淵上鉄一社長)が建設業を母体にしながら、
畜産業に参入した経緯を取材しました。


他事業参入の計画はあった。

社有地を利用した事業展開の方針があったものの「スタートを切れなかった」と村上さん。
たまたま離農する畜産農業の情報があり、その方をアドバイザーに迎え、畜産のノウハウを
学んでいきました。「夏場のサイロ詰めなど、体験するたびに苦労が身にしみました」と村上さん。

▲野尻町牟田原地区にある牛舎。繁殖母牛64頭は同町でもトップクラスの規模です。

購入資料から自家飼料に転換

飼料は数ヶ月分をまとめて購入しコスト削除につなげるはずでした。しかし飼料在庫を見ながら
給餌量を調節したことで「良い結果が出なかった」村上さん。「潤沢に給餌するなら自家」と
地元農家の協力を得ながら自家飼料3.5ヘクタールの作付けに取り組みました。

牛飼いにハマッた県共進会

「牛と寝泊りする意味が分かりました。県共を境に牛飼いにハマッたんです」と話します。
昨年10月に第55回県畜産共進会が小林地域家畜市場で開催され、トモエ牧場の「ふくみひめ」が出品されました(結果は壱等賞)。
出品に際してはJA・野尻畜産振興会をはじめ地元の献身的なバックアップに感動しました。

 

▲子宮捻出の手術中。
緊急事態にも冷静に対応します。
▲建設資材を敷き料へ。
ウッドリサイクルセンター
(赤崎所長)も自社で手がけます。
▲牛などの状態を記した日記。
3冊目になりました。

出産後の達成感を共有する

スタッフ10名は村上さん夫婦をはじめ、
淵上社長夫人など家族も動員して行っています。
「みんなで出産を成し遂げた後の満足感は何物にも代え難 い」
とスタッフは目を輝かせます。

▲県共進会「この連帯感は建設業にない」
と村上さん。

 

参入による建設業への好影響

「我々は牛舎の建設はしますが、畜産の中身は知りませんでした」と村上さん。
畜産に参入したことで、依頼された畜産施設の建設で、畜産な どではアイデアを
提案することが喜ばれているそうです。

▲トモエ牧場の由来である
淵上家の家紋「三つ巴」。
▲「淵上組」は同町三ケ野山
に事務所を構えます。
▲堆肥農場。
建設業ならではの
ノウハウで安心設計です。
▲「自家飼料なら、倍の面積
(現在3.7ha作付)は必要」
と村上さん。

今後は規模拡大より品質向上

また、トモエ牧場では現在の64頭を、5年後120頭に増頭する予定でした。
しかし、市場価格の低迷により計画を見直し、現段階では「母牛の改良に取り組みながら、
品質を上げていきたい」と話してくれました。

増加する建設業の農業参入

介護事業への参入に加え、建設産業が過疎・高齢化を抱えた農業地帯の遊休化農地を
活用する「建設帰農」の流れは全国的に加速している。

農は人なり

NOSAI推進部長

スポーツ少年団

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